この図鑑を作った思い

プロフィール写真の撮影現場で、同じ光景を何度も見てきました。カメラの前でこわばっていく表情。どこを見ればいいのか、さまよう目線。「笑ってください」と言われるたびに、かえって崩れていく笑顔。

じつは、これらのほとんどは知識があれば防げます。「顎を1センチ引く」「姿勢は足から整える」「目線はレンズの高さに合わせる」——カメラマンなら当たり前に知っていることなのに、撮られる側は誰にも教えてもらえないまま、今日までカメラの前に立ってきたのです。

この図鑑は、その「撮る側だけが知っていたコツ」を、撮られる側の言葉に翻訳した読み物です。読んだからといって、いきなり完璧な写真が撮れるわけではありません。でも、知っていると当日「少しだけ動ける」ようになります。そのほんの少しの差が、写真をはっきり変えます。

撮影当日、何かひとつだけ意識するとしたら?——その答えを、あらかじめポケットに入れておくための図鑑です。

この図鑑の使い方

記事は章ごとに「準備」「当日」「表情」「姿勢」「用途」「写真選び」「カメラマン選び」に分かれています。悩みや職種から探すこともできますし、パラパラと拾い読みしても楽しめるように書いています。

「どれから読めばいいか分からない」という方は、読み方ガイドをどうぞ。初めて撮る方、撮り直したい方、カメラマンの方、それぞれにおすすめの順番をご案内しています。

撮影がもう間近という方は、まず下の3本から。読み終えるころには、当日何を意識すればいいかが見えてきます。